文先生は本当は「親日家」であった (2)

「日本は神側に立てられた国家 第4章(2)より

 国家的側面から見た場合に、 日本の国がアダム国家に対応するエバ国家の位置にあったとするならば、先生の一瞬の疑い、一瞬のその悩み、一瞬の苦労をかけてはいけないという観念を持たなければならない。堕落したエバによって、歴史的伝統が犯されたことを考えれば、その生涯の全体をかけて、世界を代表して、心情に一点でも傷をつけるような、そういう思いを残させるようなことをしてはいけないという立場に立つのが、エバ国日本の立場である。分かりました?(男性訪韓修練会御言集   P862  蕩減復帰の峠を越えましょう) 

そうなると蕩減復帰というのは何か。絶対唯一の主体を願うものは絶対否定を通過しなければならない。絶対主体を願う、唯一の主体を願うものは、この環境に広がっているすべてのものに対して、絶対否定という条件を満たさなければならない。それ分かりました?

(祝福家庭と理想天国Ⅱ   P864  全体蕩減)  (御旨と世界   P846  ) 

 この御言にもあるように、日本の行くべき道はメシア(本来のアダム)の前に絶対否定を貫き通し、絶対否定の条件を満たさなければならない立場でした。そして、日本の国が「アダム国家に対応するエバ国家の位置」にあるために、文先生の前に一瞬の苦労もかけないという世界を代表した絶対信仰が必要となるのです。 

1960年度から40年間、2000年までそうであろうに、なぜ大動揺が起こるのかというのです。それは清算をする期間です。(中略) こうしてお母様を選んだ後、統一教会に女性の時代が来たのです。女性時代は艱難時代です。

(牧会者の道     P1095~6  第6章) 

1960年は文先生の御聖婚式があった年です。すなわち、再臨主がキリスト教に代わる第三イスラエルを立てるために、40歳の文先生が17歳の相対(妻)を得て、「父母の日」を決定し、三家庭の「祝福」を行うことにより、「家庭的蕩減復帰路程」に出発されたのです。「祝福家庭」を条件として、国家的には日本の食口達がメシアの相対(妻)の立場で、想像を絶する艱難時代に突入していくようになるのです。 

先生が新しく祝福として何を作るかといえば、新しいイスラエル圏の編成である。祝福家庭を中心として第三イスラエルを作るのである。1960年から我々は上がっていくのである。そして、歴史家庭の全てを通っていく。家庭時代、氏族時代、民族時代を経て世界時代までゆくのである。(祝福家庭と理想天国Ⅱ     P478  歴史の転換点)  (御旨と世界  P468)

 アダムは再び、エバを創造しなければならない。もう体は造っているんだね。サタンがもっている。それをサタンから取って来なければならない。そういうような地上基盤を天は準備するんだね。それで、二十歳以下じゃないといけない。だから、その年齢の何も知らないお母様を連れてきた。それは再創造だ。(祝福家庭と理想天国Ⅱ  P896 全体蕩減) 

4000年歴史を蕩減するための生涯を中心として、一代において40年間という最短期間を中心として、しなければならないその立場は、あまりにも悲しい立場であるということを、この地上の誰も知らないのです。(中略) 縦的な父母であられる神様と横的な父母であられる真の御父母様は、喜びではなく悲しみの行路を中心として、歓喜する環境から追放され、反対される道である家庭的荒野40年度路程を行ったのです。(ファミリー99/2   P14「神の日」の御言) 

17歳の「何も知らない」韓鶴子女史を「お母様」の位置に立て、その胎中から生まれたという条件で「祝福家庭」が拡大されていきました。1960年からの出発である「家庭的荒野40年路程」は、〝蕩減すべき道を再び出発する〝ことでした。韓国の食口、日本の食口、そして1800双の日本人食口を中心として世界宣教摂理が進められることにより、世界中の人たちが第三イスラエル圏に入ってきました。父の心情の種を授かった母の国が中心となって、全世界に子女国を繁殖していったのです。

蕩減復帰は、アベルだけでは果たせません。アベルには必ずカインが必要ですし、ヤコブにはエサウやラバンが必要でした。すなわち、蕩減復帰は蕩減を送る側の人と、蕩減を受ける側の人による二者間の関係性の中で成立するように、国家的にも蕩減を送る側に立つ国家と受ける側に立つ国家の関係において成されるのです。日本と韓国が蕩減復帰摂理を遂行する上でアベル・カインに分けて立たされていたと考えられます。 

本来、朝鮮半島は再臨主を誕生させた国家ですから、神の御旨の先頭に立つべきアベル的な責任と使命があったことは言うまでもありません。しかし、かつてのソロモンの国家やフランク王国が腐敗堕落した結果、サタンが侵入し分裂してしまったことから鑑みて、三十八度線を境に南北に分裂してしまったことは、同じ同時性が起きたと分析することはできないでしょうか。原理的観点から見るならば、分裂はサタンが侵入していることの証拠です。 

1945年、文先生は準備されたキリスト教の中心人物である金百文の教会に行きましたが、彼は神の御旨を悟れず失敗してしまいました。これは、かつて洗礼ヨハネが失敗したことと同じです。先生はその時に、25、6の若者でしたが、この国の高位層の人々と手を結んで出発しようとしたのです。(真のご父母様の生涯路程② P64)

 同じ1945年8月9日には、ソ連が日本に宣戦布告し満州朝鮮半島北部に侵攻を開始しました。ソ連軍が単独で朝鮮半島全体を占領する事態を防ぐため、アメリカによる半島の分割占領案が提示され8月16日にソ連がこれに同意したことから分裂が始まりました。

そして、1950年6月25日に朝鮮戦争が勃発し、1953年に38度線上にある板門店で休戦協定が結ばれ朝鮮半島の分裂が確定しました。これは、ユダヤ教キリスト教の国家分裂と同じことが再現されてしまったことになります。

原理講論には、38度線は「再臨主を迎えるための摂理」であったことが説明されていますが、これは、文先生が誕生して30年も後に起きた出来事であり、しかも、メシアが公式路程を出発した数年後に発生した事象であることから、「再臨論」で扱うテーマではなく、メシア路程における韓国キリスト教の摂理的な失敗として捉えるべきものです。

朝鮮半島共産主義北朝鮮と、民主主義(?)の韓国に分裂した状態が続いているのです。この状況は原理的な分析を当てはめた時、朝鮮半島にサタンが侵入していることにならないでしょうか。

 それをより深く正確に理解するためには、イエス家庭と同じく、1945年までの文先生の家庭や氏族圏が再臨主をどのように迎えたのかを研究する必要があります。また、第二次世界大戦終結後、1945年からアメリカが行った韓国統治の実態や、1948年7月20日から1960年4月26日までの、李承晩大統領が行った国内での執政と日本に対する外交政策等の内容を史実に基づき原理的に分析すれば、その答えを知ることができるでしょう。 

さて、来られたメシアが韓国を立て、蕩減を送る側から歴史を蕩減復帰されようとすれば、蕩減を送られる側に寄り添うことはできません。たとえ、再臨主家庭が蕩減を受ける中心家庭の位置に置かれたとしても、文先生が国家的基準に立って新婦圏国家の蕩減条件を立てさせるためには、蕩減を送る側の韓国に寄り添って、神側のエバ国家として立てた日本食口を逆賊か奴隷のように扱い、韓国の男性を天使長の立場に立てて日本に送り出し、エバ国家に絶対服従を求めなければならないのです。 

1960年の御成婚式から7年間、新郎である文先生がまるでサタンの立場に立ったかのように、新婦として立てられた韓鶴子女史を下女か怨讐の輩のようにぞんざいに扱った話は、すでに私たちの知るところですが、それは17歳の少女においてはあまりにも過酷な試練であったかもしれません。

 しかし、それは避けて通ることのできない、サタン分立路程であり、将来、その女性が「真の母」の位置に立つためには行かざるを得ない辛い道でした。私たちはこの内容から日本の行くべき運命を原理的に理解することができるでしょう。そして、韓国が立てられた国家的な立場を明確にすることも同時に可能だと思います 。

 文先生の言動や統一教会の状況を表面的に見ると、韓国至上主義となり、日本はまるで悪魔のように言われながら、徹底的に打たれ虐げられる状態となるのです。例えば、ヤコブがラバンの下にいた状態をタイムマシンで行って見ることができたなら、何度も騙され、せっかく作った財産を奪われ、それでも服従して働く哀れなヤコブの姿を垣間見ることになるでしょう。アベルは打たれて神側に条件を奪ってくるのが原則であり、蕩減条件はアベルが忍耐することで信仰基台を立てるようになっているのです。

 そのようにしてヤコブは21年の時が満ち、全ての蕩減条件を成立させることができたので、ヤボク川を越え天使と闘って勝利しイスラエルの称号を得ることができました。その後、エサウとも仲直りし実体基台の条件的勝利を果たしました。これが、神を認めるイスラエル選民の始まりだったのです。

日本は今日までの歩みを通して勝利することができたでしょうか?文先生は次のように語られました。

 東京から日本全国へと、女性の結集を成し得た勝利のエバ国家の基準が条件的に立ったので、その上にお母様と一緒になった先生が立ったのです。

(男性訪韓修練会御言集  P267  蕩減復帰の峠を越えましょう) 

実は、私たちがこれまでに行ってきた数多くの御言の研究による摂理的分析においても、日本の蕩減復帰時代は勝利していると判断しています。

日本の蕩減復帰時代は2000年までに終了しており、本来であれば2000年の「入籍のための祝福家庭婦人特別修練会」の御言を受けて、まさに天国入籍のための新しい出発を出して行くべきだったのです。すなわち、日本はエバ国家としての4000年の蕩減を40年で復帰完了したのでした。

それで、2001年の神の日の午前零時の御言で、第二イスラエル圏であるキリスト教時代の蕩減路程を越えて成約時代が開門したことが語られているのです。

 昨日までの二千年間は、第二イスラエル圏を中心として世界的な蕩減路程を歩んできた時なので、今からはそのような時代が過ぎて、黎明が訪れ、新しい朝の成約時代を迎えて、祝福の時代が天宙化される時代となったのです。

(ファミリー2001/2   P12  第34回神の日の御言)

 もちろん、40年路程の勝利は、日本人だけでなく、韓国の人たちも、そして世界中の食口が共に苦労し勝ち取ったものです。

その時は、第三イスラエル圏としての統一教会時代の蕩減復帰時代が終わる時であり、2003年8月の「第4次イスラエル国出発宣布式」を境に、全ての食口が文先生の御言を中心として一つとなり、兄妹姉妹となって、足並み揃えて、新しい時代への出発をすべきでした。それが訓読会を始められた目的でもあります。 

韓国人たちは、歯をすすり、音を出さなくても許せない日本人なのですが、文先生の真の親の愛を分かることによって、兄弟になるのです。真の父母を中心として、知ってみれば兄弟だったのです。一つの根っこであり、分けることのできない兄弟だったのです。何千年も別れていた兄弟が今やっと一つになることによって、天下に新しい芽を植えて、それを理想的な家庭の花として咲かせたいのが神様のご理想なのです。(中略) それで日本はどうなるかと言うと、日本の国家は滅びるでしょうか?復活して栄えるでしょうか?(栄えます)。栄えるのです。サタンの世界から国家全体が永遠に決別して、神の懐の真の世界に抱擁されるようになるのです。これ以上の福音はないのです。

(男性訪韓修練会御言集   P356~7  蕩減復帰の峠を越えましょう)

 エバを高らかに上げた場合には、アダムはエバの後をのこのこついていっても、同じく救うことはできない?(できます) できる。日本立たせて。だから神様は利口である。

(祝福家庭と理想天国Ⅱ   P883  全体蕩減)(御旨と世界   P864  )

 文先生が、何故に、まるで史実を無視してまで、〝盲目的反日主義者〝のような発言を繰り返して来られたのか、ご理解いただけましたでしょうか。

それは日本が第三イスラエルを代表した新婦圏を象徴するエバ国家」としての立場で、とてつもない蕩減を越えていくべき使命を担ったからでした。神はそのような「忍耐」をし「信仰」を持つことのできる国家として、三千年の歴史をかけて日本の精神文化を築き上げてきたからでした。特に私達日本人食口は、いつまでも反日教育自虐史観に囚われず、日本という国の重要性を理解しておかなければなりません。

日本の食口達の今日までの歩みは、決して無駄ではなかったのです。無駄どころか、人類歴史に「勝利した民族」として永遠に刻まれる価値ある歩みを完遂したのでした。

2001年からは新しい成約時代が開門しているのですから、日本は神側に立った国家として、新婦圏の代表国家としてさらに重大な使命を全うしていくべきなのです。

それが神が導きたもうた「天照大神の女の神。八百萬の神、多神教国家」日本だったのです。

目を見張って、四方全体、日本全国を回って、ああ、任すべき者がないかと見れば、これを任すべき者がいる。見てみれば、それはみすぼらしい、これはもう、日本人として無用な屑みたいな者がいるんだね。それがムーニーだ、ムーニー。しかし、付き合ってみれば正直であり、その内容を見れば、国のため、世界のためには、全てを捧げ、自分は協力して金なんかいらないと、あの人は尊いなと。それは摂理的にそうなったから、日本は責任を持てばいい。

(祝福家庭と理想天国Ⅱ  P883  全体蕩減  エバ国日本の位置と使命)(御旨と世界  P864)

 次は、神がどのようにして日本を神側の国家として立ててこられたのか、歴史的観点から調べてみます。 

「日本は神側に立てられた国家」第4章(2)より